道立公園の花壇

2009年より3年間、道立公園と関わってきた中で、花壇の造成のお手伝いも行ってきました。
それぞれの公園につきまして花壇を中心にご紹介します。

四季の杜公園(函館市)
もともとこの公園は花の公園ですので、既設の花壇がいくつもあります。
しかし、造成より年月を経て衰退しつつある花壇もあるので、
植え替えなどの再整備が中心となりました。
写真は植え替え前のものですが、一年草をなくし、宿根草のみでの構成と手直ししました。
来年以降、すくすくと植物が育って活気のある花壇となると思います。

噴火湾パノラマパーク(八雲町)
各々円状のスペースに種類ごとに宿根草を植え込み、
水玉模様となるような花壇を造成しました。
種類ごとにはっきり区分けされていると管理しやすくなります。
現状は生長の芳しくない種類もあり、発展途上の段階です。
もともと、土壌条件が悪いのですが、それだけでは説明のつかない事態となっており、
もう少し模索し続ける必要があります。

真駒内公園(札幌市)
他の公園とは異なり、お子さんと野菜作りを行って、収穫したものを調理、加工する等、
幅広くみどりに触れる活動となりました。
宿根草を中心とした花壇も新しく造成しました。
ただ、作業する人が少ないので、管理しやすいものとしました。

野幌総合運動公園(江別市)
花壇らしいものはほとんど作らず、野原に北海道の自生植物を植え込みました。
ここは芝生地であったところで、近年は財政的な事情もあって、
園路ぎわのみ草刈りされている状況でした。
このまま育つもの、残念ながら消滅するもの等あると思いますが、
推移を見守ることになります。
オオアワダチソウが広がりつつあるのも懸念されます。

北海道子どもの国(砂川市)
公園の入り口近くの主導線に沿って約100m2の一年草花壇が3つあったのですが、
そのうち2つを宿根草花壇に変えました。
植栽した種類も多く、管理難易度の最も高い花壇となっています。
この地域周辺で庭づくりをされている方のレベルも比較的高く、
アピールするためにはそれなりの規模と質の花壇が必要ではないかと思います。

サンピラーパーク(名寄市)
新たな花壇の造成は行わず、既存の小さな花壇の手直しを行いました。
この公園は春のシバザクラ、夏のヒマワリ、秋のコスモス等、
規模で見せる方法を行っています。
多彩な植物で構成される宿根草花壇とこのような規模で見せる花壇とは
手法が根本的に違うので、現状からすれば質的転換は難しいのかもしれません。

宗谷ふれあい公園(稚内市)
宿根草の小さな花壇を造成しましたが、種類はかなり入り込んでおり、
トライアルガーデン的な要素も含んでいます。
とにかく、厳しい土地ですので、これらの中からより適した種類を選んでいっても良いでしょう。
しかし、地盤自体が見たこともないような厳しい状況なので、
大きくなったから大丈夫、との油断は厳禁です。

十勝エコロジーパーク(音更町)
ここでも宿根草花壇を作りましたが、規模は小さめで種類も少なめとなっています。
公園の名の通り、もともとは自然をテーマにした公園なので、
花壇はメインとなる存在である必要はないのかもしれません。

オホーツク公園(網走市)
小さな宿根草の花壇を造成しました。
こちらの公園は雇用の屋外作業員がお一人しかおらず、
規模を大きくすることは現実的ではありません。
公園の目の前に「はなてんと」という夏には一年草でいっぱいになる施設がありますので、
差別化のためにも一年草でなくて良いと思います。

ゆめの森公園(中標津町)
道立公園の中で最も早くに花壇造成を始めた公園です。毎年少しずつ増やしていきました。
中標津町は寒さも厳しく、積雪量も少ないので、
近隣に住む方の参考となるような花壇を目指しています。
その目標をはっきりしたものとし、ぶれが生じないように進めていってもらいたいです。

オホーツク流氷公園(紋別市)
この公園は昨年オープンしたばかりで、2年間携わりました。
種類は少ないものの、比較的規模の大きな花壇を造成しました。
しかし、公園の指定管理者として造園屋さんが入っておられるので、
一番安心してお任せできる公園だと考えています。
もっと、公園活性化のために規模を大きくしたいと話されていたので期待したいです。

まとめ
この3年間は花壇を中心にみどりを増やし、公園の魅力を高めるという目的で活動してきました。いずれの公園でも規模の大小はあれど花壇を造成し、それなりに育ちつつあります。

これは道庁より頂いた仕事なので「成果」として報告書にまとめているわけですが、
植物に関わっている方ならおわかりの通り、これだけでは「成果」でも何でもありません。

庭づくりはもちろん、花壇造成についても成果と言えるまでには5年、10年の年月が必要です。
なぜなら、「最初はいいけど、2~3年すると・・・」という結末がとても多いからです。
うまく進んでも10年後には大きな山場がおとずれます。

例えば、動物園の場合、その道のプロが専門家として飼育にあたっておられます。
ゾウやライオンぼ飼育には専門知識と経験が不可欠なので当然のことでしょう。

植物もそこまでとは言いませんが、動物と同じ生きものであって、
質を高めるか、はたまた無に帰するかは今後の管理いかんによります。

その意識を強く持って、不断なく用意を怠らないことが成果への第一歩となります。
私たちは、その「用意」についても多少は関わってきましたが、
時間的にも十分なものとはなりませんでした。
外部と関わって継続性のあるものづくりをする難しさを感じざる得ません。

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