ノリウツギ(サビタ)

           

アジサイの仲間で、道内でも各地に自生するおなじみの低木です。ある程度年配の方はサビタの名前になじみが深いと思います。ノリウツギの名の由来は、和紙をすく際の「のり」として使用されていたためで、特に高級な和紙に用いられていたそうです。

学名は、Hydrangea paniculata 道内だけでなく、本州、四国、九州まで幅広く自生しています。やや湿り気のある山林や野原に生えており、車で走っていてもよくみかける、とても身近なアジサイです。

自然形に仕立てると5mくらいとなり、古くから公園や庭園では植栽用として用いられています。

野生のノリウツギは両性花(ガクアジサイでいう真ん中の部分で、華やかさはありません)が多く、装飾花は少ないのですが、「水無月」という品種は、すべてが装飾化でずっと使われてきました。
いわゆる西洋アジサイとの大きな違いは、1.寒さに強いこと、2.前の年にできた枝ではなくて、春に新しく伸びた枝に開花すること(当年枝開花)、です。
当年枝開花といえば、アメリカノリノキ(アルボレスケンス)「アナベル」があまりに有名で、寒さの厳しい場所ではアナベルを使うことが増えていますが、このノリウツギも同じように使うことができます。

最近では、海外から新しい品種が導入されるようになってきました。装飾花がグリーン色の「ライムライト」、開花後の赤みが強い「ピンクダイヤモンド」「ピンキーウィンキー」などなど。
花はアナベルに比べて大きめであり、円錐形をしたなかなかの個性派です。特に花の大きな品種は、仕立て方によっては「どか~ん」といった感じで開花します。この花型にあやかり「ピラミッドアジサイ」の名前でも販売されています。アナベルはあの品の良さが人気の理由とも思えるので、もう少し花の小さな品種があっても良いのかもしれません。

            

他のアジサイと同じように秋遅くまで花は残り、赤色に色づきますので長期間楽しむことができます。ドライフラワーとして使うことも簡単です。

毎年、地際近くから刈り込めばコンパクトに仕立てられます。大きくしたければ、その位置まで生長させて適度に剪定します。自在に大きさをコントロールできるのもノリウツギの良い点だと思います。明るい半日陰だけでなく、直射日光が当たる場所でも育てることができます。
特に寒い地方にお住まいの方で、なかなかアジサイが育たない場合はお試しください。

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