コチョウラン

コチョウラン

コチョウラン(Phalaenopsis)は、東南アジアやインド、台湾などの
高温地帯に自生しています。
北海道の冬は日本で最も寒いのですが、室内は日本一暖かいですので、
扱いやすい材料です。
また、ランの中で最も咲かせやすいことは間違いありません。

品種改良は台湾で盛んに行われており、
台湾で作られた苗を日本に輸入し、花を咲かせて出荷する、
というリレー栽培がなされています。
花色の幅も広まり、以前からみるとびっくりするような安い値段で売られています。

また、最近はミニ化が進んでおり、「マイクロコチョウラン」という商品名の
小型品種を見るようになりました。
このような小型品種は、贈答用の大型品種と比べて花を咲かせやすいのが
大きな特徴です。

どの品種も管理自体に大きな差はありませんので、
好みのものを購入されたら良いでしょう。
不安な方は小型品種から始められることをおすすめいたします。

育てやすいとは言え、ラン自体、一般の草花の管理とは考え方が異なるので、
「どうすれば?」という方は、まず、下記の方法で試してください。
ほとんどの方は、根を腐らせてだめにします。

1. 水は鉢がかなり乾いてから行う
(しおれるんじゃないか!と思うくらい乾いてから。バケツに鉢ごと浸します。)
2. 肥料は液肥をかなり薄く、月に2回程度行う
(洋ラン用の液肥が良いですが、無ければ草花用の倍率の3~4倍に薄め)
3. 夏は(窓際で)70%程度、冬も30%程度は遮光し、4時間以上光に当てる。
(夏は夜温が18℃くらいあれば屋外に出せます。)
(光が強すぎると、すぐに葉が黄ばみ、弱いと葉は長細くなるので、最終判断できます)
4. 購入した花が終われば、水コケで素焼き鉢に植え替える。
(腐った根だけ取り除いて、1~2周り大きな素焼き鉢に植えます)
(周りに水コケを巻きつけて、ボール状にし、素焼き鉢に押し込みます)
(素焼き鉢は乾きやすいので、水やりが忙しくなりますが、根腐れを起こしにくいです)

ベストな方法には程遠いですが、まずは最低限のことから始めるのが確実です。
うまくいっているかどうかは、葉が立派に育っているかで判断されるとよいと思います。

なお、コチョウランは、葉が育っている時期とつぼみが出始めてから開花までの時期では、
好む温度が違います。

葉の生長期―28~30℃(夜も25℃くらいあっても良い)
つぼみの時期―夜温18~20℃(昼間はもう少し高くても良い)

葉の生長期はとにかく暖かく、つぼみが出始めると夜だけでも少し涼しくです。

光も強い光は好みませんが、やはり長時間当てた方が結果は全然違います。

とにかく咲かせてみてから、ネットや雑誌、書籍等で
詳しい咲かせ方を知ると良いでしょう。
熟知すれば展覧会で出品されるようなレベルにすることも不可能ではありません。

最後に赤平町でのコチョウランの生産風景です。
ランは風が大好きで(湿度が十分にあって、風が吹いている環境を好みます)、
ファンがぶんぶん回っておりました。

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